FC2ブログ

赤文字 ⇒ 本日・昨日 更新     青文字 ⇒ NEW

-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2009-03-18 (Wed)

【小説・人間革命】 
- 潮流44 -

2009年3月18日

- 潮流44 -


 浮島では、舞台設営の責任者であるチャーリー・マーフィーの指揮のもと、懸命に消火作業が行われ、火のついた資材を海に落としていった。
 指揮室に無線が入った。
 「山本先生の車が到着しました。浮島に、船で移動していただきます」
 “まだ、火は消えていない。移動など、とんでもないことだ!”
 ジェイ・ハーウェルは答えた。
 「だめだ! 準備が整っていない」
 一、二分すると、また、無線が入った。
 彼は、強い語調で言った。
 「まだだ!」


人間革命 2009.03.18.jpg



 何度か問い合わせが続いたあと、無線機からアメリカの首脳幹部の声が響いた。
 「いったい、どうなっているんだ。いつまで待たせるつもりだ。状況を説明しなさい」。
 ハーウェルは、無線の声を無視した。
 やがて浮島では、燃える資材を、すべて海の中に落とし終えた。
 火事は、小火ですんだ。燃えたのは予備の資材で、舞台の進行に影響はなかった。ハーウェルは、鎮火したことを確認すると、無線機を手にした。
 「オーケー、スタートしてください!」
 伸一の一行がビーチに現れた。皆が歓声をあげ、手を振っている。
 伸一は、アリヨシ州知事、ドミニカのゴイコ・モラレス副大統領らと共に、浮島に向かう双胴船に乗った。
 動きだした船を見て、ハーウェルは安堵の溜め息をついた。
 “守られた! 大事故にならなくてよかった。事故につながる危険性のあるものはないか、再点検しよう。安全第一だ”
 小さな事故は、大事故の警鐘である。そこで油断を排し、一念を転換して、すべてを再点検、再考していくならば、大きな事故や失敗を未然に防ぐことができる。事態を真摯に受けとめ、決意を新たにすることによって、事故をも成功の飛躍台にできるのだ。

 

 

 

 セントポーリア 101.gif


 


スポンサーサイト
| 小説・人間革命 | COM(0) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。