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2009-03-31 (Tue)

【小説・人間革命】 
- 潮流55 -

2009年3月31日

- 潮流55 -


 パレードは、にぎやかで華麗であった。
 アメリカの国旗、合衆国の五十の州旗に続いて、アメリカ各地の音楽隊や鼓笛隊などが、時に荘重に、時に軽快なメロディーを奏でながら、はつらつと行進していった。
 自動車に美しいイルミネーションなどを施した十一台のフロート(山車)が、パレードを一段と豪華にしていた。
 パレードのなかで、ひときわ喝采を浴びたのが、二人で行進したグアテマラと、五人で行進したニカラグアのメンバーであった。
 このうちニカラグアには、二カ月前の五月に、支部が結成されていた。国名の書かれた横断幕を二人の男性が持ち、白いドレスに身を包んだ三人の女性が、民族舞踊を披露しながら後に続いた。
 その中央で、さっそうと胸を張って踊っているのが、支部婦人部長の山西清子であった。彼女は、山本伸一の姿を目で追い求め、“先生! ささやかではありますが、私は約束を果たしました!”と心で叫んだ。


人間革命 2009.03.31.jpg


 山西が、商社に勤務する夫の仕事の関係でニカラグアに来たのは、一九七二年(昭和四十七年)十二月のことであった。半月後、彼女のいたマナグアは、大地震に襲われた。
 幸いにして家族四人は無事であったが、町は破壊され、大勢の死傷者が出た。この時、彼女は“一人でも多くの人に仏法を伝え、ニカラグアの幸せを築くのだ”と決意した。
 彼女は、七四年(同四十九年)の四月に行われたサンディエゴ・コンベンションに、ニカラグアから、たった一人で参加した。コンベンションでは、ベネズエラから参加した五人のメンバーが明るくパレードしていた。
 それを見た彼女は、固く心に誓った。
 “次のハワイでのコンベンションには、ニカラグアからも五人で参加し、パレードに出よう。それなら、私にもできる!”
 ヘレン・ケラーは述べている。
 「ひとたびこれを決意し、恐れずに一歩を踏み出すなら、外側のすべての環境や限界性は私たちに道を譲ります」(注)







<引用文献>
注 ヘレン・ケラー著『光の中へ』鳥田恵訳、めるくまーる


 




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