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2009-03-13 (Fri)

セントポーリア 101.gif 

 


【小説・人間革命】 
- 潮流40 -

2009年3月13日





- 潮流40 -


  野外公会堂での「ゴールデン・ハワイアン・ナイトショー」で、山本伸一は、ハリー・ハンクスの奏でる調べに、じっと耳を傾けていた。その音律は、生きる喜びにあふれ、生命の躍動がみなぎっていた。
 伸一と妻の峯子は、演奏が終わると、立ち上がって拍手を送った。
 その姿は、ステージの上にいるハンクスの目にも映った。彼は、思わず叫んでいた。
 「先生! 私は、必ず、必ず、ジャズ界の王者になります!」
 だが、その声は、拍手にかき消された。
 舞台のソデから、伸一とハンクスを見て、小躍りせんばかりに喜ぶ、一人の青年がいた。ハンクスに仏法を教えた、親友のブルース・ウィルマーであった。

 

人間革命 2009.03.13.jpg


 彼はコンベンションの一週間ほど前にハワイに駆けつけ、舞台の設営役員を買って出た。そして、コンベンションの成功を祈って、黙々と作業に励んできたのである。
 ハンクスは、どんなに賞讃を浴びても、名声に酔って、自分を見失うことはなかった。“師匠である山本先生との約束を果たしたい”との一心で、挑戦を重ねてきた。
 伸一も、彼を励まし続けた。何度となく、心ごと抱きかかえるように抱擁し、固い握手を交わした。そして、ジャズ界の王者として生き抜いてほしいと、祈りに祈ってきた。
 一九八三年(昭和五十八年)、ハンクスはアメリカ音楽界の最高栄誉である「グラミー賞」を受賞。以来、同賞の受賞は十回を超える。また、SGIの芸術部長にも就任し、人間主義の芸術創造の旗手として活躍している。
 さらに、ある世界的な雑誌の「世界で最も影響力のある百人」(二〇〇八年)にも選ばれている。彼は、世界の誰もが認める「ジャズ界の王者」となり、王者であり続けているのだ。
 「ただいかなる時にも己れの決意をひるがえさぬ者が真の勇者の名に値する」(注)とは、古代ギリシャの歴史家トゥキュディデスの箴言である。

 

                    
      

 


さくら草 104.gif 

 <引用文献>
   注 トゥーキュディデース著『戦史』久保正彰訳、岩波書店

 



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